【LPIC-level1】合格!に一歩近づくための勉強方法のご紹介

2024年2月4日

こんにちは、kadです。

kad

今回はLinuxサーバに必ず触れるであろうインフラエンジニアには最低限知っておいてほしい内容が詰まったLPIC-level1の資格を取得するための勉強方法を紹介します。

私は普段、サーバやクラウドに携わるインフラエンジニアとして業務を行なっておりますが、LPIC-level1(以下LPIC1)はエンジニアに転職する前の未経験時代に取得しました。

インフラエンジニアに転職してからは、毎日のようにLinuxで作業を行なっており、LPIC1に出てくるコマンドなどは当たり前のように使用しています。今となっては、転職前に取得しておいて、「やっておいてよかったー!!」と思える資格です。

これからインフラエンジニアを目指す方や既にインフラエンジニアとして業務をしているけど取得していない方には取っておいて損はない資格だと思います。

そんな方々の参考になるべく、私が実践した勉強方法を紹介いたします。

LPICとは

LPICとは正式名称が「Linux技術者認定試験(Linux Professional Institute Certification)」といい、Linux技術者認定機関「LPI」によって実施されている試験です。

試験名通りLinuxを扱う技術を証明できる資格となります。実務で使える基本的なLinuxコマンドなどを習得することができます。有効期限は5年間で資格を維持するためには、もう一度同じレベルか上位のレベルの試験に合格することが必要となります。(ちなみに上位資格は下位資格を取得していないと受験できません。)

Linuxは主にサーバで多く使用されており、日本企業の約70%で導入されていたり、インターネットサーバーの50%以上がLinuxを使用されていたりといわれています。

クラウドの分野でもAWSなどでは仮想サーバであるEC2を、OSをAmazonLinux2で起動したりすることが多くなるため、Linuxを使用する場面は多くなります。

インフラエンジニアとして働く上ではLinuxに触れないということはまずないと思います。逆に言えばLinuxを扱えなければ仕事になりません。

そのため、LPICは必要な知識を資格取得を通して体系的に学ぶことができる資格だと思います。

LPICとLinuCの違い

LPICはグローバルな資格であるため、取得することで世界的に技術を証明することができます。

LPICに似た資格でLinuCというものがあります。LinuCはLPICと同じLinuxの技術を証明する資格ですが、日本市場向けの資格となります。

日本で仕事をする上では、現在のところLPICでもLinuCでもどちらを取得しても価値はあまり変わらないと思いますので、好きな方を取得して良いと思います。

私は世界に出る技術は全くないですが、グローバルな資格という響きに憧れ、LPICを選びました。(LPICの方が歴史があるので、知名度的にも有名というのもあります。)

kad

特にこだわりはないけど、グローバルって響き…いいよね!

試験について

LPIC1を取得するためには、101試験と102試験という2つの試験に合格する必要があります。

101試験と102試験は独立しており、同時に取得する必要はありません。どちらかを取得してから5年以内にもう片方を取得すればLPIC1が認定されます。

簡単に試験の内容を以下にまとめます。

必要試験101試験 & 102試験
試験時間各90分
出題数各約60問
出題形式CBT方式(選択問題、コマンドキーボード入力)
出題形式なし
受験場所試験センターまたは自宅(ピアソンVue)
受験料各15,000円(税別)

ベンダー試験であるため受験料が高いので、一発合格を目指したいところです。

kad

ベンダー試験の受験料ってだいたい高いですよね!お財布的にもっと優しくなってくれないかな。

勉強期間

勉強時間はおおよそ1.5ヶ月〜3ヶ月ほどになります。

当然ながら業務などでLinuxに触れている方は早い期間で取得することができます。

私の場合は毎日1〜2時間ほど勉強し、各試験1.5ヶ月ほどかかりましたので勉強時間はトータル100時間ちょっとくらいだと思います。

子供がいる家庭でなかなかまとまった時間をとることができないため、通勤時間などの隙間時間や朝の時間を使って毎日コツコツと学習を進め、休日にやり込んだわけでもなく、平日も休日も同じペースで勉強しました。

オススメする勉強法

①本による勉強

試験範囲を把握することと、体系的に知識を学ぶためにまず本で学習をしました。

使用したテキストは翔泳社さんの「Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応 (EXAMPRESS)」です。
101試験、102試験の両方に対応しており、この1冊で資格取得が可能です。

使用した感想としては、分野ごとに試験に出る範囲が整理して記載されており、コマンドの詳細(オプションなど)やコマンド実行例なども記載されているので、実機を触ったことのない方でも理解できるような内容となっております。解説もわかりやすく、未経験者でも理解がしやすいのではないかと思います。個人的にはこの本の内容を理解できていれば、合格できると思います。

上記本はエンジニアとなった今でも辞書的な感じで使用しているので、現役で役に立っています。

問題演習は上記本にも掲載されていますが、気持ち程度しかないないため、同じく翔泳社さんの「Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集 Version5.0対応」にて行いました。

こちらも101試験、102試験の両方に対応しており、問題の解説もしっかり記載されているので、問題に慣れるだけでなく、知識習得にも使えます。(中にはこの本だけで合格したという口コミもありました。)

②オンラインによる勉強

本による学習が終了した後は、みんなが大好き「Ping-t」で問題演習に励みました。

選択問題はもちろんですが、本番ではコマンドをキーボード入力で回答する問題があります。選択問題であればうろ覚えでも選択肢から答えを導き出すことはできるかもしれないですが、入力問題は覚えていなければ答えることができません。

「Ping-t」ではコマ問というコマンド入力の問題を解くことができるため、特に重点して行いました。コマ問でコマンドを覚えることで、選択問題の精度も上がっていくのでオススメです。

ちなみに「Ping-t」では101試験の問題は無料で実施することができるので活用すべきです。102試験は有料登録しないと実施できないですが、確実に合格したい場合は登録をオススメします。

③実機に触れる

試験合格のために本とオンラインによる勉強法を紹介しましたが、本当に理解するためには実機に触れることが一番です。自分のPCにLinux環境を構築して触ってみること!これが最も理解を深めることができ、エンジニアになった後の実務にも活きてきます。

時間に余裕のある方はぜひ実機に触ることをオススメします。

Linux環境に触れるにはいくつかの方法がありますが代表的なものを紹介します。(詳しい内容は別途紹介したいと思います。)

  • Windowsを使用の場合は、WSLをインストールする
  • MacOSを使用の場合は、標準インストールの「ターミナル」を使用する
  • VirtualBoxやdockerなどでLinuxの仮想環境を構築する          など

まとめ

LPIC1のまとめ

・LPICはLinuxの技術を世界的に証明できる資格

・インフラエンジニアに欠かすことのできない技術のため、取得をオススメする

・業務未経験でも取得が可能

・学習ツールは本やオンラインなど多くある

・実機に触れると理解が深まる

LPIC1について、私が取得するために取り組んだことを中心にまとめました。
インフラエンジニアを目指す方はぜひ目指してみてください。

その他にもエンジニアを目指す方にオススメの資格を紹介しておりますので、ご参考ください。

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